どちらのゲームも、1枚マップ化された箱庭3Dと言う点では共通しています。
革新の方はリアルタイム制で、戦略の幅が広がり、緊張感が高いです。
三国志は、従来通りのターン制で、面白味に欠ける部分がありますが、一騎打ち、舌戦など武将のフォーカスしており、ドラマ性が高いと言えます。
また、革新は、内政と戦闘が入り混じっている中での戦略を行っていくので、今までに無い感覚を味わえると思います。
慣れてくるとゲームの中にどんどん引き込まれる感じになります。
信長シリーズは、明智光秀、羽柴秀吉、武田信玄、伊達政宗など、みなさんがよく知っている武将が登場してきますが、三国志の方は、中国の歴史に興味のある人なら、登場人物が分かるとは思いますが、そうでない人にとっては、誰なのかあまり分からず、楽しみが半減するかもしれません。
また、中国語でしゃべるので、イマイチと言う人もいる様です。
総合的にみて、ゲーム進行の緊迫感とおなじみの武将が登場する事などから、信長の野望・革新をお勧めしますが、緊張感よりもドラマ性を重視するじっくりタイプのあなたであれば、三国志の方がお勧めと言うことになります。
信長の野望・革新は、日本列島の3D地図上で、自国の拠点内に施設を建設し、兵を敵城へ派遣し攻略していくゲームです。
ゲーム内の時間は、約1日=1秒のリアルタイム制です。(速度の変更が可能)
いつでも時間を止められるので、派遣中の兵に退却命令を出したり、兵の攻撃目標を変更したり、交渉なども随時行えます。
敵国へ兵を派遣中に第三国から攻められる事もあり、同盟国へ援軍を依頼する事や、同盟国から援軍要請される事もあります。
合戦は 1国対1国ではなくて、隙を見せれば数ヶ国の部隊が 一つの城に殺到してきます。
ですから、同時に複数の国を相手できる様に、戦力配分を考えないといけません。
戦闘方法は、複数の部隊による野戦/篭城戦/海戦で、自動で戦うことになりますが、攻城戦 (攻撃)/(包囲)など、攻撃方法を細かく設定する事も可能です。
戦闘シーンは、34種類の戦法があり、BGMと迫力のある掛け声などで、夢中になる事間違いなしです。
革新の名称の通り、「研究施設を建設し、適材適所の武将に研究を任せる」ことで革新的技術を手に入れる事が出来ます。
革新的技術とは、内政・築城・戦闘などに関する100種類弱の技術で、有利に進める上で必要な技術となります。その反面、技術を得るまでに時間が掛かります。
技術革新の要素は鉄砲が生産できるようになると、あとはあまり良いものが無い感じで、少し残念です。 もっと戦法が多くあると良いのにと思います。
鉄砲櫓がとても強いです。鉄砲櫓に制限を設ける等をしないと、逆に面白味に欠けるかも知れない程です。
敵国の武将は、能力差はあっても行動パターンはだいたい同じの様です。
上杉謙信は、隣国が弱い思えば、手当たり次第攻めまくって天下統一を目指してきます。
毛利元就も、中国地方だけでは無く、近畿・四国・九州へと勢力を伸ばしてゆきます。
同盟を組んでも、信頼できるのは同盟の期間内だけです。織田と徳川同盟であっても同盟期間の5年が過ぎれば敵同士になってしまいますし、婚姻同盟も5年で期限が切れてしまいます。
合戦中なのに、捕虜の返還要求が来たり、他国から技術伝授交渉が来たりするので、ちょっと驚きますが、「え?うっそ!」という感じで面白味があります。
すべての行動が同時進行してゆきます。 そのため、戦闘中は内政がおろそかになる事もあります。
複数の城や拠点を軍団長にそっくり委任する事ができ、軍団長の行動は結構まじめなので、ある程度の期間は、放置できますが、敵国の行動はとても速くて、まともで優秀です。
金と兵糧の相場が3:1くらいなので、兵糧を買う場合に足元を見られている感じがします。
うまくやらないと、金が底を付いてしまいますので、ご注意!
また、兵糧の消耗がとても速いので、兵糧が減って来たので退却を余儀なくされるとか、兵糧を貯めるために数年待たなければならないと言った状況に陥ることがあります。
スリル満点のゲームで、病みつきになってしまいます。
絶対にお勧めです!
過去のシリーズを使ってきた人には、もの足らない内容かもしれませんが、武将のグラフィックが素晴らしく、女性陣も増えたので、見ていて楽しいです。
また、ソフトが軽い感じで、サクサク動きます。
人物映像が歳をとると老いたCGに変わったり、一騎打ちや舌戦があるなど、武将の個性を引き出す様なドラマ性を持っています。
残念ながら、拠点が少ないので、戦闘域が限られてしまい、このために一軍が決定したら、防衛と援軍以外には、他の武将が出る必要性がない感じで、今一つの感覚があります。
外交や計略も、奥の深さが今一つで、必要性があまり感じられないのも残念なところです。
じっくり派向けのゲームと思います。